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2017-12-12

【主婦のNYひとり旅行記・第3回】小話じゃがりこ、小話ポテトS

じゃがりこ

行きの機内でCAさんと英語のウォーミングアップをしようと思ったが
ほとんどが日本人だった
そして乗客もほぼ日本人
まぁ向こうへ行ったらいやでも英語を話さなければならない
ここは13時間のフライトを楽しもうじゃないか
出発まで通路側の席を陣取り、おとなしく座っていた私
ふと目の前から歩いてくるピチピチのスパッツを履いた白人女性と目があう
私の席は3席シート
まだ誰もやってきていない

予想は的中

案の定「エクスキューズミー」と言って私を横切り窓側の席へ着席する彼女

誰も来ないのが理想だったが
真ん中のシートが1席空いているだけで
儲けもんだ

しかし彼女とのやり取りが気になる

私は人をまたいで席を立つのが嫌で通路側にしたが
同時に彼女を通してあげなくてはいけない

またいで頂くのは何ら問題ないが
彼女が声をかけづらい状況を作ってしまうのが
逆に、逆に気がかりだ


これはコミュニケーションウォーミングアップとしては
絶好のチャンスだ
「おトイレいつでもOKよ!」という雰囲気を作れるし
言葉は通じないが、あわよくば
打ち解けられるかもしれない


離陸から2時間ほど経った頃、話しかけるタイミングを見計らって
空港で買ったじゃがりこをスーッと差し出した

彼女は離陸からずーっと無印のお菓子やらなんやらを食べ続けている
お菓子が好きなんだな。お菓子好きにじゃがりこ嫌いはいないはず

彼女は一瞬「ん?」という顔をしたが、私のぎこちないスマイルにすぐに
おすそ分けだと気がつき一本摘んだ

Thank you so much!」

どうやら喜んでくれたようだ

「もっとどうぞ、よかったらごっそりとって食べなよ!」
みたいな手振りをしたら

「もう大丈夫、ありがとう」
と丁寧に断られた

あぁよかった。
これでトイレも気軽に行ってくれるだろう
会話は続かなかったけど
心の壁を自分自身クリアできることができた

まぁあんまり仲良くなると残り10時間が気まずくなるしな。
よしよし








数時間して夕食の時間がやってきた

鶏肉か魚かを聞かれ、順番に配膳される


と、彼女がCAを呼んでいる

盗み聞きするつもりはないが、この狭い空間ではすべて筒抜けだ






「すみません、ベジタリアン用の食事に変えてもらえますか?」





.
.
.



!!!



ものすごい速さで私はじゃがりこの成分表を見た





わ、わ、わからない。彼女が大丈夫かどうか成分表じゃわからない



あぁ!こう言う事があるのか!
ジーザス!



でもじゃがいもだ!原材料はじゃがいもだ!
味付けもサラダ味だ





反省と不安の面持ちで
恐る恐る彼女の顔を覗き込む




「ノープロブレム!」
と彼女

「ノープロブレム!(じゃがいもだよ)」
と私


彼女はビッグスマイルでうなずいてくれた




滞在中、彼女のじゃがりこを持った時の言葉が忘れられなくて
お礼をするときは彼女を真似た

「Thank you so much!」




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ポテトS

私の宿泊先はブルックリン地区。
マンハッタンとは川で隔たれている
位置関係や治安でいくと葛飾足立のようなイメージだ
とある夜、ホテルに戻るのが10時を過ぎ、夕飯もまだ済ませていなかった

ブルックリンの繁華街フルトンストリートでもすでにレストランなどは閉まっており
開いてるのはマクドナルドのみ

経験上NYのマクドナルドで親切な店員に会った試しがない

今回は絶対にマックで食事をするのはやめようと決めていたが
こればっかりはしょうがないとやや暗い気持ちで入店

やっぱりだ

雰囲気は最悪である
地元の悪そうなキッズと態度の悪い店員
癖の強い老人にホームレスの物乞い
黒人ではない人種は私一人

もちろんジロジロとガン見される

私の番になり
この時間からハンバーガーを食べる気にもなれず
「すみません、ポテトSサイズください」
と注文する

「え?何?何サイズ?」

Sサイズ」

「は?」

10回くらいやり取りしてどうにか注文完了


そこから15分。ポテトが出てこない
目の前にポテトは揚がっている
ポテトが出てこない

店員はジュースを飲んだりパンケーキを食べたりしている

私の後ろの後ろの人まで出来上がってみんなお持ち帰りしている


私のSポテトは出てこない


ようやく気が向いたのか紙袋にポテトを入れてくれ
冷えたポテトをゲットすることができた


こう言う事か
そうかこう言う事なのか



悲しさと悔しさで仏の美香もムカついた


店員たちの目はみな、死んだ魚の目をしていた









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